議員提出議案第1号 米軍属による女性死体遺棄事件に関する意見書について
議決日:平成28年6月24日
議決結果:原案可決(全員一致)
採決状況:全員一致
米軍属による女性死体遺棄事件に関する意見書について
1 決 議 別記のとおり
平成28年6月24日提出
提出者 入間市議会議員 安道佳子
賛成者 〃 小出 亘
〃 〃 末次 正
〃 〃 紺野博哉
〃 〃 松本義明
〃 〃 山本秀和
〃 〃 近藤常雄
米軍属による女性死体遺棄事件に関する意見書
去る5月19日、行方不明となっていたうるま市在住の会社員の女性が遺体となって発見され、嘉手納基地で軍属として働く元米海兵隊員が死体遺棄容疑で逮捕された。
事件は、人間としての尊厳を踏みにじる極めて悪質な犯罪であり、度重なる米軍人・軍属による事件・事故は沖縄県民に不安と恐怖を与えており、深い悲しみと無念さは、計り知れないものである。
戦後71年となる今もなお、沖縄には在日米軍の約74%が集中し、米軍人・軍属による犯罪件数は、平成28年4月末現在累計5,907件も発生している。繰り返される事件・事故等により、沖縄県民は筆舌に尽くしがたい犠牲と過重な負担を強いられ、生命を脅かされ続けている。かかる異常な状況は、一刻も早く解消されなければならない。
本年3月にも那覇市内において米兵による準強姦容疑事件が発生したばかりであり、かつて米軍基地が存在していた歴史を持つ入間市民は、沖縄県民の深い悲しみと怒りの思いを共有すると共に、米軍人・軍属への教育徹底と綱紀粛正、実効性のある抜本的な再発防止策を強く求めるものである。
よって、市内に航空自衛隊入間基地、近隣自治体に在日米軍横田基地が所在する入間市議会は、入間市民、沖縄県民を含む日本国民の広範な理解という土台の上に、我が国の安全保障体制の実効性及び安定性が今後とも維持され、もって入間市民、沖縄県民を含む日本国民の安寧と繁栄が末長く維持されることを強く望む立場から、今回の米軍属による女性死体遺棄事件について、米軍当局並びに関係機関に対して強く抗議するとともに、事件の再発防止に向け、政府に対し下記事項の徹底・実現を強く要請する。
記
1、 遺族への謝罪及び完全補償を行わせること
2、 在日米軍人・軍属等への一層の綱紀粛正及び教育を徹底的に行うなど、再発防止に向け実効ある抜本的な施策を講ずること
3、 日米地位協定の運用の改善を図り、将来の改定を含め、合衆国政府との交渉に全力をあげること
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成28年6月24日
埼玉県入間市議会