請願第2号 国民健康保険に対する国庫負担の増額を求める意見書の提出を求める請願
受理日:平成13年11月28日
付託委員会:厚生常任委員会
議決日:平成13年12月20日
議決結果:採択
採決状況:全員一致
金子健一
石田芳夫
〔要 旨〕
全国市長会、全国町村会、国民健康保険中央会の「医療制度改革の課題と視点の問題点について」(2001年5月9日)によれば、市町村国保は「一般会計から総額8,550億円(11年度決算。保険料収入に対し28.5%)を繰り入れており、この繰り入れがなければ、ほとんどすべてが赤字という苦しい運営を余儀なくされている」状況にあります。また、「国保の被保険者の所得は被用者保険のそれに比べて著しく低く、一方、高齢者が多いため、同程度の所得の者の保険料負担額を制度間で比較すれば、国保の被保険者の負担が際立って重くなっている」ことも指摘しています。これは増嵩し続ける医療費の問題もありますが、国庫負担の削減が大きな原因でもあります。
戦後最長最悪の不況の中で、国保税の滞納者は370万人(2000年6月)に達しており、入間市でも年々増加し平成12年度の滞納者は約3300世帯(滞納率約13.5%)となっています。2000年4月の介護保険の導入による介護保険料の上乗せ賦課に伴い、国保税の滞納者が一層増加することも懸念されています。このままでは、国保の被保険者負担の増加と市町村財政を圧迫することになるのは明らかです。これ以上の国保税の負担増は滞納者を更に増やすことになり、国保の「空洞化」を招くことになります。また、市町村財政にとっても国保への繰り入れが続けば健全な財政運営に支障をきたすおそれがあります。いまこそ国庫負担を増額し、被保険者負担と市町村の財政支出を抑えるべきです。
つきましては、国に対して国民健康保険に対する国庫負担を増額するよう意見書を提出されることを求めて下記の事項を請願いたします。
〔請願事項〕
国民健康保険に対する国庫負担の増額を求める意見書を国に提出すること。