請願第1号 入間基地拡張となる「災害対処拠点施設及び自衛隊病院設置」に反対し、平成20年計画の実現を求める請願
受理日:平成27年12月2日
付託委員会:基地対策特別委員会
付託日:平成27年12月2日
審査日:平成27年12月11日
審査結果:不採択(賛成少数)
議決日:平成27年12月22日
議決結果:不採択(賛成少数)
採決状況:賛成少数
小出亘
吉澤かつら
〔請願趣旨〕
昨年9月防衛省は航空自衛隊入間基地に隣接する東町側留保地に「災害対処拠点施設と自衛隊病院整備計画」の協議を入間市に提出しました。
災害拠点施設は災害対処だけでなく自衛隊の訓練強化が本来の目的です。入間市に提出された資料では「防衛力の役割に切れ目なく対処するため」であることを明らかにしており、自衛隊の防衛能力・体制強化の訓練・演習が目的です。
この計画では災害拠点を口実に貴重な自然林を伐採し、緩衝緑地がなくなり航空機騒音がむき出しとなり、隣接する学校への被害は甚大です。
また自衛隊病院の拠点化を進め、それらの病院による「統合後送態勢」を組んでいます。
自衛隊入間病院(仮称)はその一環であり、各種事態において第一線から送られてきた隊員を最終後送病院(自衛隊中央病院)等に安全に搬送する態勢に組み込まれる病院です。自衛隊病院は自衛隊員と家族のための職域病院で市民の一般診療は受け付ません。
入間市は二次救急医療の受け入れを申し入れていますが「自衛隊病院本来の業務に支障をきたさない」との制限つきの受け入れとされています。
入間市は「ジョンソン基地跡地留保地利用計画書」を平成20年6月に決定しましたが、財政事情を理由に計画の具体化に至っていません。
この留保地は本来、基地としていた場所を地元に返還するのが政府の方針です。それをまた基地として使用するというのでは基地被害を被ってきた住民の理解は得られません。
貴重な自然林は一度消滅させてしまうともとに戻せません。
平成20年計画どおり公園・スポーツ施設として活用し、市民の要望に応えるべきです。よって、私たちは「東町側留保地の利用計画」について以下のことを求めます。
(請願事項)
ジョンソン基地跡地東町側留保地利用計画は防衛省の計画ではなく入間市の計画(平成20年)の実施を求めること。